受付簿は書かれない。ポストカードは動かない。なぜ展示会は何も残らないのか
- Gavi

- 4月20日
- 読了時間: 3分

①そもそも手書きの受付簿は必要なのか
とある有名作家の個展会場。
入口に置かれた、手書きの受付簿。
氏名、住所、電話番号。
若者の会話が聞こえてくる。
「まだ手書きの受付簿だよ。昭和だね」
「氏名・住所・電話番号って、完全に個人情報でしょ」
ページは開いたまま。
前に書いた人の情報は、誰でも見える。
何が起きているのか
この会話は、特別なものではない。
書きたくない
信頼できない
意味が分からない
そして、何も言わずにスルーする。
もちろん、個人情報保護法の観点で見れば、受付簿に書かれる
氏名・住所・電話番号は、日本では 個人情報保護法 の対象になります。
使用にあたっては
利用目的の明示
適切な管理
第三者提供の制限
これらが求められます。
しかし本質はそこだけではありません。
来場者は、作品を見る前に判断しています。
「この場所は信頼できるか」
受付簿は、その最初の接点です。
問い直すべきこと
受付簿は必要か。
この問いの前に、何のために記録するのかが抜けています。
記録したいのか
関係を作りたいのか
ここが曖昧なまま、形だけが残っているのでしょう。
「俺、絶対書かないよ」という、この一言は、単なる若者の反応ではありません。
信頼されていないサインです。
② そもそもポストカードは必要なのか
展示会の告知といえば、ポストカード。
作って、置いて、配る。それで終わっているケースが多い。
そして、多くはこうなる。 持ち帰られて、終わる。
問題は媒体ではない
ポストカードが弱いのではない。使い方が設計されていないだけ。
ポストカードの本来の役割は、情報ではなく、 「行動の起点」
機能する条件➡ 次の行動が埋め込まれているか
① 誰かに渡す
「この人に渡したい」と思わせる設計
② 再アクセスさせる
QRコードで「展示情報」「動画」「作家の言葉」に接続する
③ 行動を起こさせる
「予約する」「登録する」「反応する」
《よくある失敗》
展示情報だけ載せる
きれいにデザインする
置くだけ
「いいね」で終わる紙になる。
《よくある反論》
「ちゃんと送っている」「知り合いには届いている」
それは、 集客ではなく、確認作業です。
本質は同じ
ここで気づくべきことがある。
受付簿も、ポストカードも、問題は同じです。
➡ 行動が設計されていない
受付簿 → 書かれない
ポストカード → 動かない
どちらも、 “その場で止まっている”
結論
紙か、デジタルか。それは問題ではありません。
その先の行動まで設計されているか
ポストカードを作ることは簡単。
受付簿を置くことも簡単。
しかし、機能させるには、その先を設計する必要がある
置いて終わるか。動かして残すか。
その違いだけです。





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