
_edited.jpg)
アート契約フォーマット集
共鳴と透明性のために

アートの世界では、信頼がすべての出発点です。
しかし、現場では「口約束」や「慣習」による不透明な関係が今も少なくありません。
その結果、誤解やトラブルが生まれ、アーティストとギャラリーの創造的な関係が損なわれてしまうことがあります。
そうした現状を変えるために、アーティストとギャラリーが対等な立場で信頼を築き、「思想」「労働」「責任」を明確に可視化するための契約書雛形をまとめたものです。
“この契約書は、あなたの展示会などで
そのまま使えるテンプレートです。”
そして何より大切なのは、「ギャラリーが用意するのを待つ」のではなく、アーティストから契約を提示してよいという発想です。
契約を交わすことは、対立のためではなく、互いの信頼を守るための行為。
自ら提示することは、相手への敬意とプロフェッショナリズムの表現でもあります。
契約は、縛るためのものではなく、共に創るためのルール。
作品を生み出す人、届ける人、支える人
それぞれの立場が尊重され、透明な関係が続くように。
この契約フォーマット集が、あなたの現場に新しい安心と誇りをもたらすことを願っています。

これらの契約書は自由に閲覧・使用・改変可能
(Creative Commons BY-SA 4.0)
各契約書は法的助言を代替するものではなく、
利用者自身の責任においてご使用ください。
共鳴契約書の考え方
アーティストとギャラリーが、互いの思想・労働・責任を明確にし、信頼関係を“見える形”で共有するための実務的かつ倫理的な契約書です。
従来の契約が「管理」や「支配」を目的としていたのに対し、共鳴契約書は、創造を守り、誠実さを可視化するための仕組みとして位置づけられています。
「誠実・透明・対等」の精神を現場で実際に使用できる条文構成(全10条)に整理しました。
共鳴契約書の目的
「アートの現場で本当に必要な約束だけを、誠実に書き残すこと」
複雑な法文書ではなく、創造の現場に寄り添う倫理的フォーマット。
アーティストが自ら提示できる、新しい時代の“信頼のかたち”です。
共鳴契約書【実務版】には、次の項目が明記されています。
-
目的:創造関係を信頼と透明性のもとで運営すること。
-
展示・販売の範囲:展示期間、販売委託の条件、返却手続き。
-
価格構造:アーティストの「共鳴価格」とギャラリーの手数料を明示。
-
売上・支払:報告書提出と振込期限。
-
保険・作品管理:破損・盗難・災害への対応と補償方法。
-
返却・保管:展示終了後の返却期間と保管条件。
-
広報・記録:著作権表示、写真・映像利用の条件。
-
AI共鳴記録:AIによる契約・対話ログの保存(透明性の証明)。
-
契約解除:信頼関係の破綻時の対応。
-
紛争解決:誠実な対話と第三者確認による解決原則。
契約書に関するご相談について
契約内容のカスタマイズや、実際の展示・販売に合わせた運用方法など、ご自身の状況に応じたご相談も承っています。
契約書をどう使えばいいのか分からない。
ギャラリーや主催者に提示しても大丈夫か不安。
そんなときは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
TSB-Projectは、アーティストとギャラリーが誠実で透明な関係を築くための現場支援を行っています。
フォームから内容をご入力いただければ、専門チームが丁寧に対応いたします。
