昨今、個性を失い、更には、自分というものを持ってない人間が多く誕生している気がする。
それは、「個性を大切に」「自由に」といいながら、実は異端、異質、目立つ存在を認めない社会の仕組みに問題があるように思える。
周りに合わせるしか自分を表現できなくて、自分の魅力を自分自身で抑え、誰かに任せで、自分で責任を取れない。
困ったら誰かのせいや環境のせいにし、自分が間違ってないと言い張る。
そして次の変な『個性?』の人が増えた気がする。
1.【忙しい】が口癖のように連発する人
職場の仲間内の飲み会をしても、遅れて来ては、「いやーこんなに忙しいとたまらないよ」などと言い訳しながら席に着く。
【忙しい】ことが“美徳”であると思っているのでしょう。
ニートでない限り、ふつう社会人になって仕事をしていれば、忙しいのは当たり前のこと。
『忙しい、忙しい』と連発する人は、自分は有能だから、忙しい仕事を任されており、重要任務についているのだと暗に主張しているのかもしれない。
実は、この【忙しい】連発タイプは、本質的にまともに努力して成果を上げようとする考え方の持ち主は少ない。
要するに、要領よく立ち回って評価されたいだけ。
こういう人間は、本当に【忙しく】なると、心に余裕がなくなって、周囲を見るような余裕はなくって、ピンチに弱い。
何かトラブルがあると、すぐに人のせいにするのも特徴。
本当に忙しい人は、人前で忙しいなどと弱気な言葉を吐くことはなく、やることだけはきちっとやって結果を出すもの
2.「でも…」「だって…」「どうせ…」「だけど…」「だったら…」の【 D言葉信者 】
「でも、◯◯でしょ?」
「だって、◯◯だったじゃない」
「どうせ、◯◯だよ」
「だけど、◯◯になっちゃうよ」
「だったら、こっちのほうがいいよ」
言っている本人は、冷静で現実的な判断を下していると思っているのだろうが、私は、【 D言葉信者 】が大嫌いだ。
なぜなれば、これらは言葉のあとには決まって否定的な言葉が続き、言い訳が始まる。
否定から入るので、全く面白くない。ネガティブワードから続く言葉を聞いていると、“イラッ”としてくる。
そして、周りにもネガティブな空気を撒き散らし、その場は“気まずい”雰囲気になっていく。厄介な存在だ。
この【 D言葉信者 】は、何かを決断することが苦手で責任を負うことからも逃げたいという心理を持っているのだろう。
これらの言葉を使って反対したからといって【自分が責任を取るような姿勢】も見せないで、【自分は悪くない。悪いのは他の人】と思っているはずだ。
無責任、責任転嫁、優柔不断…「甘えている」という面倒くさい人種だ。
そして、本人は、ネガティブ『負のオーラ』をまき散らしていることに気がついていないので、質が悪い。
3.【バタバタ】教信者
オフィスビルのエレベーター内でのメタボオッサンの会話。
A:「久しぶり!最近どう? 忙しい?」
B:「バタバタよ。そっちはどう?」
A:「こっちもバタバタ」
B:「そっか。なんとかしてほしいね」
A:「だね。また!」
このオッサン二人のように、お互いに通じ合っていれば、すごく忙しいを【バタバタ】と表現すること自体は、何の問題もない。
しかし、遅刻の言い訳や、クライアントから依頼した仕事が出来ていない場合の言い訳が、【バタバタ】と言われても、待たされた側にとっては、耳障りでしかない。
出がけにやっかいな電話がかかってきたとか、忘れていた処理を慌ててやっているといったところで、少なくとも忙しいのはウソではないとは思う。
自分の【バタバタ】に他人を巻き込んではいけない。
何の言い訳にもなっていないので、人間性を疑われる。
冒頭に【バタバタ】と言わずに、
『ごめんなさい。遅れました。すみません。』
『ごめんなさい。着手できていませんでした。すみません。いつまでに必ず仕上げます。』
でいいのでは?
お心当たりある方は、気をつけましょう。