“権力は人を堕落させる”は本当か?


かんぽ生命の不正事件、吉本興業の闇営業問題、セブン&アイ・ホールディングスの7Pay不正アクセス問題での、企業のトップによる記者会見が世間を騒がせいる。

この“えらい人”たちの記者会見は全て「ダメダメ」なのは、なぜだろうか?

コンサルタントや弁護士が事前にレクチャーし、リハーサルしているだろうが、過去の事例は全く教訓になっていない。

演者が【権力】という“呪い”にかけられた人である限りは、絶対に上手くいくはずがない。

「権力は人を堕落させる」と言われるが、【権力】には人間の心理を変える作用がある。

(【権力】=社会的な地位の高さ、経済的優位性(高収入)、階層社会における高い地位。)

絶大な【権力】を持つと、「自分」が法律になり、部下たちは【権力者】に服従的な態度を取る傾向が強まり、依存度を高める。

意思決定の特権(人事権含む)は一部の権力者に占有化され、【権力者】がどんなに愚かな振る舞いや決断をしようとも、周りはそれに黙従せざるを得なくなる。

【権力者】は、ますます自分の欲望を無節操に繰り返す「自由」を与えられ、 “ワガママ”度合がエスカレートしていく。

【権力者】は、組織内でもつ【権力】を、組織のためではなく「自分のため」に使い、自己正当化する。

権力が1人に集中し、組織全体が権力者に「依存」する構図になったとき、【権力】は圧倒的な「悪」に変化する。

謝罪会見で悪態をさらすのは?「何のために記者会見を行うのか?」といった目的が“腹落ち”していないからだ。

それで、心こもっていない言動で「会社のため」「キミのため」というウソを、「自分のため」に平気でついて、反感を買ってしまう。

恐らく、不正を暴かれたトップは「自分の何が悪いのか?」ということが分かっていないのだろう。

【権力(権限)】と【責任】のバランスがとれていないことが理解できていない。

『義務』である【責任】を後回しにして、『権利』である【権限】ばかりを振りかざして、偉そうに【権限】の行使だけをして【責任】逃れを行っているだけなのだが、気が付いていない。

組織には『派閥』が存在する。

派閥の鉄則は【絶対に浮気しないこと】【命令には絶対服従】だ。

派閥のボスは、自分に対する“媚び”といことは分かっているが、縁の下の力持ちになる人に何らかのご褒美を与える。

“ヨイショ”を繰り返えす輩“は、『自分に何かをもたらしてもらえる?』という期待感から、不祥事の実質的な主犯格”となることも厭わない。

この輩の多くは、自分の保身だけを考え、自分のために既得権益にしがみつき、属性で人を判断し、『下』の人には高圧的な態度をとる。

そのことで、上と下が断絶し、【忖度】が生まれ、『裸の王様』がトップに君臨することになる。

「権力に溺れる欲」もあるが、「権力にすり寄る欲」というのも厄介だ。

日本企業は、形式だけのお役所的チェックをして、「形式にしたがったので問題はありません=誰にも責任はありません」というビジネス上無意味な【無責任】仕組みを作ってしまった。

【無責任】は【権限の暴走】を止めることはできない。

人は、【権力】や【カネ】を手に入れれば手に入れるほど、誠実・勇気・謙虚・忍耐・理性、といった【人として大切な部分】を失う。

【権力】という階層組織がもたらす最高の褒美を手に入れたことで、人は変貌するのだろう。


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