~What is SAPEUR? 貧しくも世界1・エレガントなコンゴの男たち~

最終更新: 1月1日



10代はRock、20代はHIP HOPに憧れた。

30代の或る日、ショーウインドーに映る子どもを抱いた自分の姿を見て

『あ!このスタイルでは、お洒落なイタリアンやフランス料理店そして割烹には入れない』

と思い、映画【ゴッドファザー】風のイタリアファッションに大転換を図った。

そして、50代になったある日、愛する「SAPEUR」に出会ったのだ。

お洒落は最高の頭脳活用法だ。

手持ちのモノを組み合わせで、最高の自分を演出する。外見に気が回ってくると、好運が回ってくる。

お洒落の最高のスパイスは「遊び心」だ。

小物で「差し色」をしたりしてアクセントを加える。

鏡に映った自分を見て『決まった!今日も最高のパフォーマンス!』と納得できないと外出できない。「派手なオッサン」と言われる事が多いが『衣装は商売道具』だ。

このスタイルで企業訪問を行うので【いい意味】でも【悪い意味】でも初回訪問でも覚えてもらえる可能性が高いようだ。

自分としてはTPOをわきまえたファッションと思っていて、ドレスコードがあるお洒落なお店で入場を断られたことはないが、日本の有名大企業の小役人的中間管理職との面談時には、なんとなく冷たい視線を感じる(笑)。

【 What is SAPEUR? 】

アフリカ コンゴ共和国の首都ブラザビルのスラム街を、ブランド物のスーツを身にまとい、優雅な足取りで歩いていく紳士達。

彼らは『SAPEUR(サプール)』と呼ばれる情熱的なファッショニスタ。

街並みとは対照的なカラフルな色のスーツを着こなしているこの男性達、『SAPEUR(サプール)』は、SAPE(サップ)- Société des Ambianceurs et des Personnes Élégantes(エレガントな人々の集団)- というコンゴ発祥のファッション美学を実践している人々のことである。

平均月収は約300ドルなのに、彼らが身につけているのは何千ドルもするスーツやシャツにアクセサリー。サプール達は、何カ月分ものお給料を費やしておしゃれを楽しんでいる。スーツをエレガントに着こなして週末は街へと繰り出す。

カラフルなスーツに、蝶ネクタイ。ハットや革靴にもこだわる。

ただし、コーディネートで使用する色は、最大3色。

派手にすればいいってもんじゃない。彼らは上級者だ。心得ている。

サプールとはスタイルであり、サプールとは生き方であり、サプールとは哲学である。

「いい服はいい習慣を生み、それで人はまた成長できる。」

「サプールは軍靴の音を鳴らしたりしません。ただブラント靴の音を響かせる。」

「人に見られるために生まれてきた。」

「サプールは世代から次の世代へと受け継がれる文化なのだ。」

【 SAPEURの6つのルール 】

<上質な服をエレガントに着こなす>

ただブランド物を着るだけでは意味がない。ディテールにこだわり、生地にこだわり、柄にこだわり、衣装の持つ美しさを最大限に発揮させなくてはならない。

<色彩感覚を磨き、色のハーモニーを奏でる>

色で自由を主張する。幾通りもの組み合わせから、自分の魂を表現してくれる選択をしなくてはいけない。

<武器は持たない。軍靴を履く代わりに平和のステップを刻む>

サプールはどんな理由においても決して戦ってはいけない。研ぎ澄まされた美意識を血で汚さないために、サプールは平和を唱える。

<気取って歩き人を魅了する>

着る服には人を変える力がある。洗練された衣服を身にまとうと、上品な所作、紳士としての威厳が自然と身体から湧き上がる。

<他人を認め、他人を尊重し、他人に敬意を払う>

自分を磨きたいなら、人を大切に思わなくてはいけない。相手を恐れず、蔑まず、尊敬する。他者への真摯な態度が勇気となる。

<個性を大事に、誇り高く生きる>

人とは違う自分だけのスタイルを確立する。その発見こそが唯一無二の武器となり、サプールの文化を形成する。

【 豊かさとは何か? 】

それは物質的な豊かさではなく、己の生き方を信じて貫いた先に見えてくる「希望」なのかもしれない。

「希望」は、取り巻く社会や環境がどうであれ、自分の信念によって生み出すことができるもので、小さくても大きくても、どんなものだっていい。

「希望」を持ち続けることで、生きることが楽しみへと変わる。

週末になるとブランドもののスーツや上質な小物で決めるサプールであるが、日常は他のコンゴ人同様に、普段着で仕事に励んでいる。

家族を養い、慎ましい生活を送っている。何日も前から服を選び、クリーニングに出し、身なりを整える。それほどまでにサプールになる日は、特別な1日なのだ。

貧しい環境を変えることはできなくても、夢を持ち自分の美学を貫き通す情熱的なハートを持ったサプール達は、最高!


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