大企業で働いて学んだこと(その5)

最終更新: 1月2日



大企業に入社してくる人間は、厳しい受験戦争を乗り越えて名門大学に入学し、勉学やスポーツに勤しんだ学生生活を過ごして入社したきた優秀な人材のはずだ。


そして同期入社のメンバーは、たまたま一緒に会社に入り、出世レースに出走させれられる対象である。入社数年後に第一選抜が行われ、その狭き門をくぐった人間だけがエリートの道を進める。


最終的に役員になれる人間は一人か二人といった感じだ。

年功序列・学歴主義が残っている会社では、大きな失敗さえしなければ年とともに昇進できるだろう。

ある程度満足できる会社員人生のゴールは、それぞれの人で違うとは思うが、大きな失敗をせず、上司に嫌われないようにしておかなければならない。

「和が大切」という言葉があるが、それは、和を大切にするあまり、反対意見を出さない、あるいは意見を出さないという意味と誤解している人が多い。


部下が気を遣って上司に対して反対しないという光景をよく目にした。


部長が出席する会議の場合は、課長が「部長に対して反対意見を出すなよ!」的な目配せというか、プレッシャーを平社員にかけてくることもある。


「空気を読む」という言葉も「部長の意見に反対するなよ。空気を読め」といった場合に使われる。


反対意見を出すのは、「和を乱す」ということのようだ。

失敗しないためには、できるだけリスクをとらないようにすることである。


イノベーションを起こすということは、新しい事をやってみることなので、前例のない事である。

そこには当然リスクがある。


新しいアイデアを出した人間は、プラス面を前面に出すが、それを評価する上司は、減点主義を恐れ、リスク回避の観点から、既存ビジネスへのマイナス影響や「他社はやってるのか?」といった横並び論をあげて、マイナス面を中心に評価しがちである。


このアイデアを認めて失敗すると上司としての責任問題にもなるので「時期尚早」という理由等で、アイデアをつぶす。

この職場環境の大企業では、イノベーションが起こりにくいのがお分かりいただけるだろう。

仕事には皆全力で行っているとは思うが、上司や周りに配慮しすぎるあまりに、意見を言わずに、やるべきことを遠慮して、古くからの会社のやり方に合わせて、小さな枠の中で仕事をしているんだろう。


本来持っている力を十分に発揮していないとも感じる。

こんな社畜人生が楽しいのだろうか?私には耐えられない。


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