改めてリーダーシップとは?を考える

最終更新: 3月8日

リーダーシップ(leadership)とは、

【明確なビジョンと目標を示し、フォロワーのパフォーマンスを最大化させることによって目標達成を実現させる能力のこと】だ。



ピーター・ドラッカーが提唱したリーダーシップ論では、リーダーとはカリスマ性とは関係がなく、人々が自ら「つき従う」ことだとしていて、


1、リーダーシップは生まれ持った資質ではなく【仕事】である

2、リーダーシップは地位や特権ではなく【責任】である

3、リーダーシップは【信頼】である


と定義している。


またPM論の中でリーダーシップは


【目標達成機能(Performance function:P機能)】

⇒ 目標を定め計画を立てて指示を出すなど、成績・生産性を向上させるための能力


【集団維持機能(Maintenance function:M機能)】

⇒ チーム全体の人間関係に着目し、友好に保つとともに強化・維持する能力


の2つで構成されていると考えられいる。


大地震や強烈な台風等の自然災害、核ミサイルやテロ等の国際的な問題、リーマンショックに代表される経済問題など、世の中には危機が蔓延している。

しかしながら、危機は外部から襲いかかってくるとは限らない。

むしろ、戦略の誤り、コンプライアンスの認識の甘さ、背信行為などの内部からの危機の方が多い。


BCPを策定していた会社も少なくないとは思うが、回復することのできないほどのダメージ

を受け、倒産してしまうのであろうか?


一言でいうと“生じた事態が想定外であった”からだ。



『危機管理も重要だが、まず収益を上げなければならない』と考える経営者が多い。


『危機管理ができていれば利益は後回し』では本末転倒であるが、問題なのは【危機管理は必要経費】と考えていないことだ。


これは次の2点が理由だ。


① 自分は大丈夫という根拠のない自信【正常性バイアス】

② 危機管理というものの本質への誤解


そもそも勝ち戦の指揮は誰でも執れ、難しいのは負け戦の指揮だ。

能力のない指揮官はそのまま敗れ、有能な指揮官は形勢を逆転させる。

その差は指揮官に天が与えた才能の差ではない。


指揮官が“指揮官としての覚悟”を持ち、率いる部隊に勝つための仕組みを作っていたかどうかの差だ。




危機管理は、迅速かつ的確な初動がその成否を決めるといっても過言ではないだろう。


危機管理上の事態において、指揮官にもたらせる情報は断片的で、前後の脈略なく、大きなバイアスがかかっていることも多い。こんな状態で、指揮官は、最初の一手を打たなければならない。


結果だけが評価される厳しい決断を迫れるのが危機管理上の常だ。


最初の一手を打ち間違えると、各場所・局面でボタンの掛け違いが起こって、修正しなければならなくなる。

進展する事態についていけなくなり、負のスパイラルに悪化していく。


個人の問題であれば、その決定が間違っていても“自分の責任”で済ませられるが、組織を束ねる指揮官はそんな訳にはいかない。【 指揮官たる“覚悟” 】が必要だ。


危機管理上の緊急事態においては、程度の差はあるが【 正解のない問題 】と戦うことだ。


どうしても防ぐことのできない危機が襲いかかってきた時には“毅然”として指揮官は対応しなければ部下が不安になってしまう。


このような現実を想定して、準備しておくことが【指導官=経営者=リーダー】の責任である。


戦いにおいて、情報が勝敗を左右するのは間違いないが、優秀な指導官は十分な情報を待って決断することはない。


逆に、情報がなければ意思決定できない指導官は、情報がもたらされると、さらに情報が欲しくなり意思決定ができなくなる。



「危機管理の鉄則」


(1)“突然”を控えること

(2)“反作用”を事前に示唆しておくこと

(3)“施策のポリシー(判断の基準)”を語ること

(4)“施策は総論(全体像)を示した上で各論”を語ること

(5)“出口戦略(終了の条件と時期)”をあらかじめ示しておくこと


荒海は、リーダーシップを試す本物のテスト。


穏やかな海では、どんな船長もいい船長になれる。

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