ジュリーこと沢田研二氏が、2018年10月17日の全国ツアー・さいたまスーパーアリーナ公演が開演1時間前に突然中止となったことがあった。
会場前で係員は「契約上重大な問題が発生したため」と繰り返すだけで十分な説明はなく、ファンから困惑の声。
翌日、ジュリー本人がインタビューで、中止理由について、
「9000人と聞いていた観客が7000人しか入っていなかったので中止を決断した」
と説明した。
「責任は僕にあります」
と言いながらも、
「客席がスカスカの状態でやるのは酷。僕にも意地がある。最終的には自分で中止した」
と苦い表情。
「もちろん僕の実力不足だが、所属事務所や主催者に対し
『もっと頑張って客席を埋めてくれ』
と話してきた」
とも付け加えた。
ジュリーの集客不足によるドタキャンは2回目だそうだ。
日本を代表するロックスター・矢沢永吉氏は2019年9月14日、70歳になった。
7年ぶりのアルバム『いつか、その日が来る日まで…』は、オリコン週間アルバムランキングで初登場1位。
歴代最年長でのアルバムチャート首位獲得の新記録を樹立。
これと前後してテレビにもあいついで出演した。
NHK総合では『ドキュメント矢沢永吉』は凄くカッコよかった!
永ちゃんは、コンサートもある時期から自主制作に切り替えた。
きっかけは1987年、横浜文化体育館でのコンサートを観た当時交際中だった現夫人から
『お金をかけていないのがもろにわかった』
と指摘されたことだ。
これを受けて、任せきりにしていた興行会社と手切った。
自分のイメージ通りにコンサートを制作する必要があるので、すべて自分で行うようになっていった。
その後、コンサートのバックバンドに外国人ミュージシャンを呼ぶための招聘ライセンスも取得。
タオルを含めファングッズもすべて自分の会社で管理している。
2004年に文庫化された著書『アー・ユー・ハッピー?』で、
『オレは音楽をすごく愛してる。
でも、音楽だけの人生っていうのは、聞こえはいいけど、オレにとってはウソだ。
それは早くから見抜いていた』
と書いている。
だから、音楽にとどまらず、テレビドラマや映画、CMへの出演などさまざまな活動をしている。
『歌をうたうためには、花だけじゃなく、幹や茎や根の部分もいる。
スタジオも、会社もうまくいってるからこそ、歌がちゃんとうたえるんだよ』
と語っている。
サラリーマンならいつかは迎える定年退職。
退職は人生の大きな区切りであり、新しい人生の門出。
人生100年時代の今、退職は最終地点ではなく、折り返し地点かもしれない。
しかしながら、サラリーマン時代は、会社や家族のために仕事に邁進してきたにもかかわらず、定年を迎えたとたん濡れ落ち葉扱いされる人も多い。
街で特にすることもなく、散歩と喫茶店をハシゴ、図書館で時間を潰している高齢者を目にする。
定年後の居場所がないんだろう。
喫茶店で女性はグループ客だが、男性の多くは「1人ぼっち」だ。
また、大手企業の元管理職だった方は、定年退職後も「会社で偉かった自分」を忘れられず、家庭内で上司のように振る舞い、家族に偉そうに命令し、ついには家族に愛想を尽かされる「家庭内管理職」が問題になっているという話も聞く。
私はサラリーマン時代に【干される】という経験によって、
「このまま会社員を続けたら何も出来ずに終わってしまう」
と気が付き、独立後の準備を進めた。
棺桶に足を突っ込む時まで働いていたいからだ(笑)。
その時から、
『人生の各ステージにおける自分の役割は変化していくもの』
『その新役割定義は与えられるものではなく、自分で認識して定義し直すもの』
という考え方になった。
過去の成功体験にしがみついていたら、世の中に取り残されるだけ。
「自分を認めてほしい」という欲求は、誰でも持っているが、そのやっかいな欲求とうまく折り合いをつけて、自分が置かれた立場を認めて“謙虚”“感謝”を常に忘れないで、人と接していくことが重要だ。
“プライドを捨てるプライドを持つ”
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