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「ハイフニスト」という考え方

更新日:2020年3月12日


「ハイフニスト」という考え方をご存知だろうか?


肩書きをハイフンでつなげた人のことを指す。

例えば「経営者―写真家」という具合だ。


従来の本業と思われているものとは別に、趣味の世界でもいいし、仕事の分野でもいいので、プロフェッショナルのものを持っている人のこと。


私は、この「ハイフニスト」というフレーズを、竹中平蔵氏の本で知った.。


上記肩書きは資生堂名誉会長の福原義春氏のものである。


福原氏は


「二つのことを人生でやっていくほうが成功する」


「片方がスランプのとき、もう片方が自分を支えてくれる。

どのような道であっても極めれば極めるほど同じ場所に行き着く、一体化するからだ。」


と語っている。


福原氏は「経営者-(であり)-写真家」という2つの領域を持っている。


つまり2つの要素が「-(ハイフン)」でつながって1人の中に入っているという。

この2つの領域を持つことによって、1つが何かスランプのときはもう1つが助けてくれるし、バランスを取ることができる。


そしてそれぞれの道を突き詰めていくと、結局、とても似てくると。

つまり、どの道であっても、名人という人は必ず似ているということだそうだ。


経営でもシナジーや相乗効果といったりしますが2つの要素が「-(ハイフン)」でつながると1+1が2でなく3や4になったりする。


また、竹中氏の本から【リカレント教育】の必要を学んだ。


リカレントとは「反復」という意味で、【リカレント教育】 ≒ 【生涯教育】【学び直し】 という事だろうか?


例えば、すでに技術者になった人にもう一度学びなおしてもらい最先端の技術を身につけてもらう(工学部卒のエンジニアリングに、夜間大学院に通わせサイバーセキュリティの最先端技術を学んでもらう)ことだが、日本の【リカレント教育】は世界で見ると最低のようだ。


残念ながら、日本の現状は、企業に勤めながら大学院で学びなおすことが難しい環境なのは確かで、副業、兼業ができる環境はまだ整っていない。


大企業内では分業や専門化が進みすぎて、優秀な人材であったとしても、一瞬スペシャリスト、あとはタダの人になっていく。



【ワークライフバランス】という言葉も、昨今の【働き方改革】の流れで、よく耳にするようになった言葉だ。


誤解している人も多いようだが、私の自分なりの解釈は、次の通り。


『 生活と仕事の調和・調整 させることで得られる【相乗効果】【好循環】のこと 』


『生活の充実によって、仕事の効率・パフォーマンスが向上し、短時間で成果がだせる・プライベートに時間を使えるという好循環のこと。』



Netflix社のCulture Code (行動規範的なもの) に記載されている一つの項目を紹介する。


“Aレベルの頑張りでBクラスの結果を出す従業員と、Bレベルの頑張りでAクラスの結果を出す従業員がいたとしたら、我が社は迷いなく後者を優先し、前者を続けるとクビになる可能性もあります。”


どれだけ短い時間で楽をしたとしても、結果を出す人に対しては、徹夜で頑張っても結果が出なかったスタッフは評価の面で勝てない。


厳しい表現であるが、単純作業よりもユニークなアイディアや発想、そして新しいアプローチが求められる今の時代にあっている。


今求められているのは人材、大リーガーの大谷翔平選手ではないが「二刀流」かもしれない。



「ハイフニスト」にとって、どの領域も“本業”なので“副業”ではない。


副業解禁に関しても“ああでもない”“こうでもない”と講釈を垂れるだけで、前にすすまない企業に属していては、永遠に「ハイフニスト」にはなれない。


私は、そう思って会社を辞めた。


企業の勤務人だった頃の私も含めて、サラリーマンは総じて、独立を怖がっているように思う。


しかし、その怖さを飛び越えた人間だけが見える【面白い世界】の方が断然、魅力的だった。


すべての人生のことは、「させられる」と思うから辛いし、惨めになるので、「してみよう」と思うと何でも道楽になる。


本当のプロフェッショナルは、その分野のことしか分からない人のことではなく、その仕事を通じてトータルに人間性を感じさせる人のこと。


どんな仕事に対しても徹しさえすれば 必ず達人の領域に達せられるはず。


多くの人に冷笑されても、「-(ハイフン)」が何本もある「ハイフニスト」を目指して生きていこう!


~ 創造し続けようと思う人間には、変化しかあり得ない。 人生は変化であり挑戦だ。 ~


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